積木のドーム

目的地に向かう車の中での会話からは、「これからどこに行くのだろう?何をするのだろう?」と少々不安げな表情にも見えた。アトリエに入り小倉さんの自己紹介から始まり、各々自己紹介が終わると、「積み木には、ツルツルな面とザラザラな面がある」と説明を受け、指で感触を試してみる。「あっ本当だ!」 初めて知って、肌で感じ取った一瞬、その表情は、喜び一杯の誇らしげな表情。積み木のこのザラザラ面を重ねていくと崩れない特性を活かし、さあ、今日の活動開始!!写真からもわかる通り、こんなに大きなドームを創りました。

すごく集中し黙々と積み上げていくT君。指1本分の間隔を几帳面に空けて並べていくH君。途中で、飽きてしまうけど、ちょっと一休みしているうちにどんどん高く積み上げられていく積み木を見て、「わっ!凄い」と目を輝かせて再挑戦!のK君。道行く人が、立ち停まってこの活動を観ている事に気づくと、誇らしげに、「このドームを見ているよ。すごいなぁって」俄然ハッスル!!
自分の背丈よりも高く積み上げたドームの中に入って、ご満悦の3人でした。

崩れないように積み木を一個ずつ抜いていく時は、ハラハラ、ドキドキしながら慎重に一気に引き抜きました。大きなドームが一瞬にして崩れる時の「あ~ぁ~」溜め息と共に終了。
今日の体験を通して、ひとりではできない事も、仲間と一緒にやると、こんなにもすごいことが出来る事。画面上ではなく実体験でワクワク、ドキドキした事、周りの人たちもすごいねと認めてくれた事、他の人の不得意な事をチョット手助けしてあげれば、最後まで出来る事・・・他にもいろいろな事を、自分の体、心で感じ取れた事、それが、自分自身に自信が持てる第一歩となってくれたらよいなと思います。

帰り際に、「楽しかった!」「もっとやりたい!」「今度は粘土をしたい!」「絵を描くのは苦手!」などなど笑顔で話している姿をみて、やって良かった!!という思いと、この提案をお忙しい中、快く受け入れて下さった和久先生はじめ童具館のスタッフの皆さん、そして、活動を指導してくださった小倉さんには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

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